子育て中の看護師にとって一番心苦しいのが、子どもの病気による欠勤です。
それも、まだ幼稚園児だったり保育園児だったり、未就学児の場合は子どもの病気に対する免疫がまだまだついておらず、預け先で病気をもらってくることも多々あります。

水疱瘡にしろ、おたふく風邪にしろ、子どもがかかりやすい病気はあらかじめ予防接種をすることが周りでも増えてきましたが、それでも重症化を防ぐ意味合いでの接種のため、病気自体を完全に防ぐことは困難です。ましてや、冬の伝染病が流行り出す時期は、子育て中の看護師はそわそわすることでしょう。

それが、勤め先に子育て中の人や育児経験者が多い場合は、わりと子どもの病気での欠勤に理解があるのですが、全ての職場がそうとはかぎりません。小さなクリニックや、人数が少なく予めシフトがきっちり組まれているところなどは、一人の欠勤により穴が空くため、お休みをもらうことすら言い出しにくいこともあります。

子どもが小さいうちは、それこそ度々仕事をお休みしなければならないことも多く、申しわけなさで心痛する看護師もいるかもしれません。
いまの世の中、育児をしている人も働きやすいように福利厚生や待遇が充実してきているとはいえ、やはりまだまだ十分ではないのが現状です。

とは言って職場によっては、独自の保育施設を保有していたり、気兼ねなく時短勤務や有給が使えたり、サポートに力を入れているところもあります。
全ての職場がこうした取り組みをするのは難しいとは思いますが、働く子育て世代にやさしい職場が増えてくれることを願うばかりです。